悲惨な記憶、仏像に刻む 気仙沼出身の大学生小野寺さん 「導き地蔵」の制作を進める小野寺さん 幼いころに父親を亡くしたことがきっかけで仏像づくりを始めた宮城県気仙沼市の離島・大島出身の男性が、気仙沼大島観光協会の依頼を受け、東日本大震災の津波で流された「導き地蔵」に代わる仏像の制作に取り組んでいる。導き地蔵には津波にまつわる伝説が残っており、男性は「悲惨な津波が忘れ去られないように」と祈りながらのみを振るっている。 男性は、東北生活文化大で彫刻を学ぶ小野寺佑紀さん(20)=仙台市泉区=。小学6年で父親を病気で亡くして以来、父の供養のため、仏像を彫ってきた。今回の津波では多くの親類や知人が命を落とし、家を失った。 「導き地蔵」は、田中浜の地蔵堂に祭られていた木製の3体。死者の霊を極楽浄土に導くとされ、島民の信仰を集めていたが、3体とも津波で流失、地蔵堂も全壊した。 島には「その昔、ある夫
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く