インターネットで無届けで売られた放射性物質入りの光る携帯電話ストラップ約5500個の回収が進まず、文部科学省は6日までに、自主回収しない販売者に代わり専門機関への送付の呼び掛けに乗り出した。 直ちに健康被害の心配はないが規制対象であり、文科省に届け出がないまま持っていても、捨てても違法となる。ただ、郵送の手間が掛かる上、1個1000円の自己負担が必要で、知らずに買った被害者でもある所有者の腰は重そうだ。 このストラップは、直径5ミリ、長さ4〜5・5センチのガラス管に規制値の約26倍の放射性物質トリチウムを含み、蛍光を出す。 今年7月、警視庁が放射線障害防止法違反容疑で販売者を摘発。文科省は販売者に回収を再三指導したが「購入者名簿を押収され、金もないのでできない」の一点張りのため、文科省が呼び掛けを始めた。問い合わせは日本アイソトープ協会(東京都文京区、03・5395・8031)。