大分市青崎の南日本造船大在(おおざい)工場で23日、建造中の船に架けられた鋼鉄製タラップ(長さ29メートル、幅90センチ)が落下して2人が死亡、24人が重軽傷を負った事故で、大分労働局が事故後にタラップの重量を計ったところ、同社が発表した重量の2倍以上の6・8トンだったことが24日わかった。 同社の西川司工場長は24日午前、読売新聞の取材に対し、「実際の重さは把握していなかった」と話した。同社は、吉田泰社長らが出席した23日午後の記者会見で、「タラップの重さは約3トンで、1・5トンの重みまで耐えられる」と説明した。3トンの根拠については、「タラップをつくらせた大分県内の下請け会社の報告」としていた。 しかし、大分労働局が23日の事故直後、クレーンでタラップをつるして重量を計測したところ、6・8トンだったことが判明した。