徳島県では4市町の計約1万800世帯(約2万5000人)に避難勧告が出たが、各市町が確認した避難者はわずか225人。同県美波町の漁業男性(75)は「津波と聞いて気持ち悪い思いがしたが、数十センチなら高潮と同じ位。大丈夫だろうと思い、漁船も特別なことはしなかった」と話した。 和歌山県那智勝浦町は5地区7753世帯(約1万5000人)に避難勧告より強い「避難指示」を発令したが、避難所に集まったのは約90人。津波到達予想時刻の午後2時半頃には、海岸でサーフィンをする若者の姿も見られた。 寺本眞一町長は「被害は出なかったが、今後、より厳しく注意を喚起しなければ」と反省を口にした。