新型コロナウイルスの感染動向に関する非常に興味深い論文が先日公開されました。中野貴志・大阪大学教授(核物理研究センター)と池田陽一・九州大学准教授(理学研究院物理学部門)による次のプレプリント論文です。(まだ査読前ですのでご注意下さい)。 ・Novel indicator of change in COVID-19 spread status 一読して、シンプルな数理分析であるにも関わらず、有用性や説明力が高く ・既存の分析手法を補完する「目からウロコ」の研究かもしれない と感じました。著者たちは、上の英語論文で提唱したアプローチを日本の感染状況に応用した、日本語による論考も執筆しています。 ・K値で読み解くCOVID-19の感染状況と今後の推移 こちらはとても読みやすい文書ですので、ぜひ一人でも多くの方に目を通して頂きたいです。以下では、この論考内容に沿いながら、著者たちが見出した画期的