矢沢永吉さんや長渕剛さんのマニアックなモノマネで知られる、マキタスポーツさん。"ネタのできるミュージシャン"であり、ロックバンド「マキタ学級」を率いるピン芸人でもある。浅草キッドをはじめ、多くの業界人を唸らせてきた異才が選ぶ一冊とは―――。 まったく本とは無縁だった少年時代 浅草キッド・水道橋博士をして「才能が渋滞している」と言わしめた、マキタスポーツさん。著名アーティストになりきり、オリジナルソングを歌う「作詞作曲モノマネ」をはじめとする“音楽ネタ”を得意とする。楽曲の背景にある“思想”そのものを抽出し、再現する。その卓抜した眼力とセンスを育んだ一冊とは――。 「本を読むようになったのは大学時代ですね。それまでは、まったく本とは無縁。本を読むより、木登りをしているほうが楽しいような子どもで、小学校6年間でまともに1冊も読んでないんじゃないかな。読書をするよう、しつこく言われて、しぶしぶ『