燃える前のカスビ王墓=3月2日、古谷写す火災で全焼したカスビ王墓=ロイター 【ナイロビ=古谷祐伸】ウガンダからの報道によると、首都カンパラ郊外にある世界遺産「カスビのブガンダ王国歴代王の墓」が16日夜、火災で全焼した。ウガンダ当局が原因を捜査中だが、放火との見方が出ている。 カスビ王墓は、18〜19世紀に栄えたブガンダ王国を統治した4人の王を埋葬している。1882年にムテサ1世が宮殿として建造した建物が、その死去後、墓として使われ始めた。直径31メートル、高さ7.5メートルの巨大な円錐(えんすい)形のかやぶき小屋のような外観が特徴。ウガンダが1962年に英国から独立した後も、ブガンダ王家の聖地として敬われ、2001年に世界遺産に登録された。 地元紙によると、16日午後8時半ごろ出火。れんがの壁部分だけを残して焼け落ちたという。再建の見通しは立っていない。出火直前、不審な人物や車両の出