人は時として、何の意味もない、何の対価も得られない勝負をすることがあるのです。 例えば、コンビニの会計時、自分とレジ機の密かな戦い。 合計金額が数百円となり、お財布から千円札を出す――この瞬間、勝負スタート! 店員さんが千円札を受け取り、レジに金額を入力してお釣り額が表示されるまでのわずかな時間で、レジ機よりも早く頭の中でお釣り額を算出する! それはわずか数秒の戦い。誰も知らない、自分しか知らない戦い。 けれどその不毛な戦いに、時として人はほんのりプライドを賭けたりするし、もしレジ機に先を越されて負けた場合は軽く傷ついたりもするのです!! …とまぁ、こんなしょうもない戦いを頭の中で繰り広げている人は少数派だとは思いますが(笑)、算数のちょっとした応用ができればお釣りの額を瞬時に割り出すのは造作もないことだったりするんですよね。 そこで今回は、 ≪767円のお会計時に千円札を出した場合≫ を