過去からの手紙 目 次 時と空間の不等価交換 セピア色の手紙 時と空間の不等価交換 戦国時代から意識が転生して、私とオババは現代に戻った。 21世紀の清潔で快適なベッドで目覚めた私は、しばらくぼうっとしていた。 だって、体が重かったんだよ。 私が転生した戦国時代のマチはまだ20歳くらい。若い体を扱うってのはなんて軽かったのだろう。 ほこりもなく、蚊もなく、ノミもいない清潔なベッドで起き上がったとき、私は、ただただ疲れたと思った。ついでに腰もちょっと痛かった。 なにせ、あの、クソ戦国庶民のマチ、夫が言うには「ベッドで寝ずに、強情に言い張ってフロアに寝た」と。 目覚めたときベッドにいたのは、夫と子どもが運んだからだ。 戦国転生シリーズの最終回で書いたように、 昨年の11月14日、突然、意識だけが戦国時代に飛んだ。1573年7月頃だったと思う。向こうではカレンダーも、当然スマホもなくて正確にはわ
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