NPO法人 国際ゲーム開発者協会日本 ゲームAI専門部会(IGDA日本 SIG-AI)は、 「人工知能のための哲学塾 第零夜」を2015年5月28日に開催しました。会場となった株式会社Donuts コラボレーションルーム(新宿区)には約40名の参加者が集まり、ゲーム・哲学・人工知能(以下、AI)について、活発な発表と議論が行われました。本記事では、その模様をご紹介します。 なお本セミナーの資料はこちらに開示されています。 この塾の発起人で、SIG-AI世話人の三宅陽一郎氏は、デジタルゲームにおけるAI技術の理論的確立と、ゲームタイトルへの実装業務に長年従事しています。塾の冒頭、三宅氏は発起までのいきさつを次のように語りました。「私はこれまで、科学や工学の側面からゲームAIを研究し、各所で発表してきました。しかしAIは哲学とも密接に関わりをもつ学問です。そこでゲームAIをつくる中で必要とされ