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ブックマーク / closetothewall.hatenablog.com (8)

  • 笙野頼子 - 人喰いの国 - Close To The Wall

    文芸 2016年 11 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/10/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る「文藝」2016年冬号に掲載された笙野頼子による「ひょうすべ」連作第五作。「ひょうすべの嫁」「ひょうすべの菓子」「ひょうすべの約束」「おばあちゃんのシラバス」と続いた四年越しの連作はこれで完結し、今月末には単行が予定されている。 笙野頼子 - ひょうすべ連作とトン子 - Close to the Wall 笙野頼子「ひょうすべの約束」「おばあちゃんのシラバス」その他 - Close to the Wall ↓こちらでは強烈な作者コメントその他の情報をまとめてあるのでご参照。 「文藝」2016年冬号に中編「人喰いの国」 女性や弱者を虐殺する権力の構造をえぐる基軸は変わらないけれども、べ物に混ぜられた粉がひょうすべの子を産む、という描

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  • 2015年読んでた本 - Close To The Wall

    今年はいろいろ別の用事とか、後半は仕事でここに書くことがかなりない。冬に読んでいたの記事で大まかに書いたけど、全体で20ほど挙げるとなるとこうなる。既に記事を書いたものについては過去記事参照。 細雪 (上) (新潮文庫) 作者: 谷崎潤一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1955/11/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (107件) を見る2015年冬に読んでいた - Close to the Wallこちらで紹介した新年。『四人制姉妹百合物帳』元ネタとして読んだけれど、さすが。羆嵐 (新潮文庫) 作者: 吉村昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1982/11/29メディア: 文庫購入: 59人 クリック: 545回この商品を含むブログ (106件) を見るこれも上リンクで紹介した。吉村の北海道もの、傑作。ぼくらが女性を愛する理由 (東欧

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  • 2015年見ていたアニメ - Close To The Wall

    というわけで年末のまとめ。年一でやると長くなりすぎるので七月時点で半年分をまとめようと思ったけれども、なんだかんだとやはり年末になってしまった。まとめると分量多すぎるねやっぱり。 今年は何を言おうとも「放課後のプレアデス」がすべて。アニメ単独で六記事を書いているのはこのブログとしては異常の域だし、というよりパッケージを買ったTVアニメ作品は十数年ぶり生涯二つ目なので完全に別格。そしてトライガンは途中でやめているので唯一パッケージを揃えた作品。自分でもどうした?って感じだ。 http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/searchdiary?word=%CA%FC%B2%DD%B8%E5%A4%CE%A5%D7%A5%EC%A5%A2%A5%C7%A5%B9 作品については既にかなり書いているので過去記事を当って欲しいけれども、繊細で丁寧に夢としての魔法を描い

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  • 『がっこうぐらし!』の生存の二つの相 - Close To The Wall

    的にこの手のものは、最後まで見てから言及したいとは思うのだけれど、最近はモードを変えて書けるうちに書いておこうと思います。で、これ。 日常ものと思わせてゾンビもの(というのも語弊があり、実際はミックスしている)だった『がっこうぐらし!』が話題になっているけれども、どうもそのなり方に違和感がある。「日常系」をひっくり返すみたいなサプライズで一挙に視聴者を驚愕に陥れたみたいだけれど、漫画原作が何年も前から出ているので私もそのネタ自体は前から聞いており、一話に驚きは特になかった。丁寧に作っているとは思う。 これをどう成立させるのかはまったく次話を待たないと判断しようもない、と思うほかなかった。なので、一話のサプライズを評価するのもどうも違う。そこはまだ、話のジャンルというか、手続き、段取りをしている段階で、そこを評価されても困ってしまう部分ではないか。 がっこうぐらし! 第2話「おもいで」

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  • 天体による永遠――『放課後のプレアデス』について - Close To The Wall

    Febri Vol.29 出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2015/06/17メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る『放課後のプレアデス』が最終回を迎えた。日常のほんの小さな一歩と、無限遠の壮大な宇宙スケールという両端をガールミーツボーイのドラマにつなげて、繊細で緻密な作りにおいて描き出した傑作だ。星空への夢、ロマンを根底に据えて、中学生の子供達の足踏みしがちな不安感と、それでも前に進みたいという心情にフォーカスしつつ、魔法使いが空はもとより太陽系、宇宙までを飛び回る自由闊達な爽快感、国立天文台等専門家の監修をもとにした宇宙の背景、そして作品をとりまく世界はポジティブで優しく、力強い。そうそう見ることはできないだろう、素晴らしいジュヴナイルサイエンスファンタジーだ。SF設定を利用はしても縛られない自由さで用いているのも良い。 簡単な紹介は先々月書いているので、そちらを参

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  • 東浩紀氏の印象操作的「批判」について - Close To The Wall

    社会は存在しない 作者: 限界小説研究会編,笠井潔,小森健太朗,飯田一史,岡和田晃,小林宏彰,佐藤心,蔓葉信博,長谷川壌,藤田直哉出版社/メーカー: (株)南雲堂発売日: 2009/07/03メディア: 単行購入: 18人 クリック: 363回この商品を含むブログ (44件) を見る先日のSF乱学講座で会ったとき、Amazonで在庫がなく、手配まで数週間かかる表示になっていたという話をしたら、岡和田晃さん人にではこれを、と頂いてしまった「社会は存在しない」を読み終えた。 全体的な感想にこちらがあるのだけれど、 『社会は存在しない』限界小説研究会編 - logical cypher scape これにレスポンスしている東浩紀の以下の文章を読んで唖然としてしまった。 批判について - 東浩紀の渦状言論 はてな避難版 「ある執筆者のあまりに論争的なスタイルには首を傾げました」と、東氏自身をも

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  • 笙野頼子関連の民俗学概説書 - Close To The Wall

    笙野頼子作品の関連文献漁りをさぼっていたので、手軽なものから読んでみる。近作についてはドゥルーズの『千のプラトー』が下敷きになっているのでこちらも文庫版を入手はしているけれど、読むのは先になりそう。 植島啓司、鈴木理策 - 世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く 世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V) 作者: 植島啓司,鈴木理策=編出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/04/17メディア: 新書購入: 6人 クリック: 36回この商品を含むブログ (28件) を見る全ページフルカラーの新書で、熊野を豊富な写真によって紹介している。実地に熊野の様子を踏査しながら著者自身の熊野考、聖地考を述べている。鮮やかな写真が数多く掲載されていて紀行としても興味深いし、いろんな話題を概観することができるので、熊野ガイドとしては入りやすいと思う。 兵藤裕己 - 琵琶法師―

  • 石川博品 - 「耳刈りネルリ」シリーズ - Close To The Wall

    耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫) 作者: 石川博品,うき出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/01/30メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 293回この商品を含むブログ (82件) を見るこのブログでラノベ記事を上げるのは初めてだ。 嗚呼、素晴らしき3巻ラノベの世界 - ディドルディドル、とバイオリン アクロバットな異世界FTラノベ「耳刈ネルリ」シリーズ - Togetter 全く知らない作品、作家だったけれど、この人が面白そうに紹介していて、またどうもソ連みたいな多民族が混在する学園生活、というのが基設定だと言うことを知り、東欧関係を調べていた時だったので俄然興味がでてきたのだった。 で、これがとても面白い。いかにもオタクな妄想トークが暴走したりするトリッキーな語りは今風なんだと思うけど、物語的にはむしろ王道の、あるいはほとんど古風な学園もの

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