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ブックマーク / www.vice.com (7)

  • ロンドンの違法レイヴをとらえる写真家クレア・マッキンタイア

    レイヴの写真を撮ったことがあるなら、その出来栄えが悲惨なものであることは想像がつくはずだ。汗で透けたTシャツ、虚ろな目、なぜかしゃくれている顎…。Instagramに投稿するなら、24時間しか残らないストーリーで〈親しい友達〉に公開するだけに留めておいたほうがいい。たとえあなたが思い切り楽しんでいたのだとしても、申し訳ないが、見るほうとしてはかなり不快だ。 しかし、写真家のクレア・マッキンタイア(Claire McIntyre)は、そんな汗まみれのレイヴを不思議と美しくみせる方法を心得ている。クレアは約2年かけて、イーストロンドンの2ヶ所のレイヴで過ごす夜を記録してきた。ロンドン芸術大学の調子に乗った学生たちから、パーティでひとりの時間を満喫する3児の母まで、クレアは「いつか自分の子どもたちに見せるもの」として、これらのアーカイブを撮り溜めたという。 レイヴでいかに階級の壁が取り払われるの

    ロンドンの違法レイヴをとらえる写真家クレア・マッキンタイア
  • 90年代レイヴトライブの快楽的な日々

    ヨーロッパにはノマド(遊牧民)の長い歴史がある。しかし1990年代には、この大陸をまたにかける新しい流浪の民が登場した。彼らはテクノトラベラーズ・トライブ(ちなみにこの〈テクノ〉のスペルは〈Techno〉ではなく〈Tekno〉)を自称し、落書きだらけのバスにサウンドシステムを詰め込み、自分たちもスシ詰め状態で乗り込んだ。そして古いトラックや機材を収集し、人里離れた場所でレイヴを開催。それは自由を祝うための政治活動だった。参加者の共通点はTeknoへの愛。Teknoとは、大都市の賑わうクラブから離れた場所で行う、入場料無料、ルール無用のフリーパーティシーンで誕生した、ジャングル、レイヴ、テクノ、ハードコアが融合した音楽ジャンルだ。 このムーブメントが始まった頃、フォトグラファーのトム・アニレーは故郷である南フランスのニースでパーティに興じるティーンエイジャーだった。友人や知人を通して数々のテ

    90年代レイヴトライブの快楽的な日々
  • ハウスから進化した南アフリカ電子音楽事情 ①

    1980年代末、アパルトヘイト時代の南アフリカ共和国。都市部のゲットーでは、欧米からの影響で、ハウス・ミュージックがポピュラーな存在として定着していた。そこから発展して生まれたのが、「KWAITO(クワイト)」。テンポを落とし、ズールー語やスラングのチャント、そしてパーカッションからピアノなどを取り入れたアフロ・ハウスで、これを機に南アフリカのクラブ〜エレクトロニックミュージックは、独自の世界を生み出して行く。欧米のそれとは明らかに異なり、進化し続ける南アフリカ電子音楽シーン。各都市、各ジャンルを代表するアーティスト、プロデューサー、DJを訪れ、南アフリカ産エレクトロニックミュージックの今を三回に渡りレポートする。 第一回は、ダーバン、ヨハネスブルグ編。ディープなアンダーグラウンドハウス「GQOM」や、伝統的な民族音楽とミニマル・テクノをミックス&高速化させた「シャンガーン・エレクトロ(S

    ハウスから進化した南アフリカ電子音楽事情 ①
    shimpeiws
    shimpeiws 2016/02/10
    music
  • DJ PREMIERの必聴JAZZ名盤なぜか7枚

    DJ Premierは自身のサンプリングのスタイルについて「予想を裏切るようなネタでトラックをつくりたいんだ」と語る。「他のヤツらは、大ネタをかましたがるけど、俺は、爪のアカみたいなサンプルからトラックを創る。わかるだろ?」 DJ Premierこそ「パイオニア」という称号が相応しいプロデューサーだ。彼は、『Illmatic』(Nas, 1994)、『Ready to Die』(The Notorious B.I.G, 1994)、『Reasonable Doubt』(Jay Z, 1996)など、ヒップホップの名盤にプロデューサーとして名を連ねている。テキサス州ヒューストン出身だが、NYのHIP HOPを語るうえで、彼の名は外せない。 ロイス・ダ・ファイブ・ナイン(Royce da 5’9”)とDJ Premierのユニット、 PRhymeの「Golden Era」では、ジョーイ・バッド

    DJ PREMIERの必聴JAZZ名盤なぜか7枚
  • noisey CHIRAQ シカゴの闇から生まれたドリル・ミュージック①

    Chicago(シカゴ)+Iraq(イラク)=Chiraq(シャイラク)。このスラングは、シカゴで殺害された年間死亡者数が、イラクやアフガニスタンに派兵された米兵の同年の死亡者数を上まったことから名付けられたもの。そんな状況の中で生まれた「Drill Music(ドリル・ミュージック)」のシーンを探る。 Chicago(シカゴ)+Iraq(イラク)=Chiraq(シャイラク) オールドスクールでは、Chi-Town(シャイ・タウン)と呼ばれていたシカゴの呼称も、現在ではこのスラングが一般的になっている。その所以はシカゴの治安の悪さ。2011年と2012年にシカゴで殺害された年間死亡者数が、イラクやアフガニスタンに派兵された米兵の同年の死亡者数を上まったことから名付けられたもの。特に貧困層が多く住むシカゴ南部における治安の悪化と犯罪率の高さは大きな問題となっており、スパイク・リーの新作映画

    noisey CHIRAQ シカゴの闇から生まれたドリル・ミュージック①
  • インターネットヤミ市:ニューヨーク編をレポート

    「ヤミ市」は、第二次大戦直後の混乱期、物が手に入らない状況のなか、非合法に取引を行ういかがわしい市場として日各地で勃興した。それから60年後、現在の日では通信技術や流通が発達し、Googleで検索すれば店は簡単に発見でき、Amazonで文字列を並べれば大抵の商品は手に入るようになり、物欲は満たされるかのように思えた。しかし、オンラインでは買えない、ネット好きの物欲を刺激するいかがわしい商品が並ぶ、あやしげな市場が出てきたのだ。 現在は誰もが自分専用のパソコンを持ち、スマートフォンで私生活を共有する。戦後には想像しなかった、常時オンライン接続された状態が日常となった。日々触れるネット的な感性にフェティシズムを憶える人々は、データのやりとりだけのヴァーチャルでは飽き足らず、リアルで作品をつくり、現実にネット感を表出させるようになった。そういった市場に流通していない、見たことのない作品を売買

    インターネットヤミ市:ニューヨーク編をレポート
  • noisey ATLANTA アトランタ トラップ最前線に潜入⑤

    アメリカ合衆国屈指の国際的先進都市アトランタ。経済面だけでなく、多彩なキャラクターが名を連ねるミュージック・シーンも、独特な存在感で他都市に先んじている。中でも、トラップ(ミュージック)に関わる面子が繰り広げる悲喜こもごもは、世界の音楽シーンをリードしている、といっても過言ではない。なぜ、アトランタのミュージック・シーンは豊穣な才能の宝庫なのか、その秘密を探るべく、一人の男がディープ・アトランタに潜入するシリーズ。 原題:noisey ATLANTA (2015) アトランタ、どこもかしこも、サグのシマ。 シリーズも中盤を迎え、ワルしべ長者ツアーもどんどん濃密な内容になります。やはり、トラップ、音楽ジャンルではありませんでした。サグが飄々と語る、トラップの真実には戦慄を禁じ得ません。 他人事、と楽観視しているアナタ、トラップに嵌らないよう、お気を付けください。日もトラップだらけです。

    noisey ATLANTA アトランタ トラップ最前線に潜入⑤
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