スマートフォンを動かす基本ソフト(OS)の覇権争いが本格化してきた。米グーグルの「アンドロイド」と米アップルの「iOS」の寡占を崩すため、「第3のOS」を開発する動きが広がる。低価格を武器に狙うのは新興国市場。OS3強時代につながるかどうか注目される。 ■「激安スマホ」で新興国狙う 「ファイアフォックス(FF)のOSを使い、25ドル(約2500円)のスマホを発売します」。 23日、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)にあわせて開かれたバルセロナでの記者会見で、FFの開発元である米モジラ社のサリバン最高執行責任者は、高らかに宣言した。 25ドルは市場に出回っている低価格スマホの4分の1程度の「激安スマホ」だ。中国の半導体メーカーと組んで開発し、新興国向けに販売する計画だ。