少年と従姉の淡い恋を描き、夏目漱石の絶賛を受けた小説「野菊の墓」。これまでドラマ化や映画化が繰り返されている名作だが、この作品を執筆した伊藤左千夫は歌人としても有名だ。正岡子規に師事し、子規没後は門人をまとめて根岸派の機関紙「馬酔木(アシビ)」「アララギ」を創刊、斎藤茂吉らを育成した。 伊藤左千夫は千葉県山武市(上総国武射郡殿台村)出身で、市内には伊藤左千夫記念公園などが設置されているほか、現在も生家が保存されている。山武市が主催している短歌コンクールも「左千夫短歌大会」と題されており、今年で57回目を迎えた。 その「第57回左千夫短歌大会」高校生の部で市長賞を受賞した作品に、盗作疑惑が浮上している。 この作品は、県立成東高校2年の男子生徒が応募したもの。市長賞を受賞したことで朝日新聞が取り上げ、「ぼくゴリラ ウホホイウッホ ウホホホホ ウッホホウッホ ウホホホホーイ」というユニークな内容