南米北部のガイアナで生活を営む先住民ワピチャンは、現在ガイアナ南部からブラジル北部にかけて生活基盤を築き、ガイアナ国内に9,000人ほどいる先住民のひとつである(ガイアナの人口は世界165位の736,000人だ)。ワピチャンは伝統的な作物やキャッサバなどを栽培しながら森で狩りをし、先祖代々の生活スタイルや文化を守りながら暮らしてきた。 それは、ワピチャンたちの精神性も変わらない。彼らは、人間をふくめ生命あるものすべての先祖の霊は現世とつながっていると信じ、森の動物たちは人間の魂の先祖であり、食料として自分自身を差し出すことで、現世の人間ともつながっていると考えている。食べられることで、再び彼岸へと還るのだ。食物連鎖をはじめとするエコシステムは、物質の循環だけではなく魂の循環のシステムでもある。現世と彼岸、人間界と自然界は分断されておらず、相補的でシームレスに円環する関係にある。これこそが、
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