3月8日、福島第1原発事故の放射能汚染で住民が町を去ってから6年近くが経過した今、福島県浪江町ではようやく人の気配が復活する兆しが見えつつあるが、帰還の足取りは重い。写真は震災で損壊した家屋。同町で2月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai) [浪江町(福島) 8日 ロイター] - 東日本大震災から6年──。ほとんど人けのない福島県浪江町では、壁がひび割れ、看板が落ちた店が建ち並ぶ暗い商店街を、トラックが時折猛スピードで通り過ぎて行く。 近くでは作業員たちが損壊した家屋を修理している。震災の影響がほとんどうかがえない庁舎では約60人の職員が、元住民の帰還に向けてせわしなく準備している。そこからさほど遠くない場所で、イノシシ2匹が誰かの家の庭で食べ物を探して匂いを嗅ぎながら歩き回る。
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