先日テレビで、スペインで住宅ローンが払えなくなった人たちのことが取り上げられていた。よく知らなかったのだが、スペインでのローンは債務者にとって非常に過酷なものらしい。ローンの支払いが滞った場合、住宅物件の差し押さえ、強制排除はもちろんのこと、その物件が競売でローン残高を下回る場合、残りの債務を払い続けなければならない。不況下での競売では、当初の価格を大幅に下回るに違いないから、住居を失っただけではなく、巨大な債務を抱え込まねばならないことになる確率が高い。ローンの支払いが困難になったのは、スペインの債務危機で金融引き締め政策を押し付けられた結果、金利が急上昇したことによる。住人個人には全く責任がない事情で、このような過酷な状況に立たされるのは何とも理不尽に見える。 そんなわけで、このような事態に対処するために、住民たちが共同して金融当局と交渉し、ローンの一部免除を要求しているという。テレビ