作家・元AV女優 鈴木涼美 (c)朝日新聞社 ネット上で繰り広げられる炎上や公の場での暴言。分別があるはずの大人が感情にまかせて罵倒し、冷静な議論以前に、目につくことがあれば、すぐ攻撃を開始する。収束には平謝りと撤回がお決まりだ。元AV女優で作家の鈴木涼美氏は「薄っぺらい平等社会主義」を掲げる日本の特性だと分析する。 * * * ベッキーと「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音の不倫騒動が報じられた際は、ふたりを批判するネットの書き込みが溢れました。私は読みながら、待てよ、と。日本人ってそんなに道徳好きでしたっけ?『失楽園』の小説も映画も大好きだったはずでしょう、と思いましたよ。 みんなズルいのは、福山雅治と結婚して幸せ絶頂にいる吹石一恵や木村拓哉の妻である工藤静香を、たたくことはしないんです。「上の階層」にいる人たちが、転ぶのをじぃっと待って、いざ「生贄が来た」とばかりに襲いかかる
ユーミンこと松任谷(旧姓:荒井)由実の楽曲をモチーフにしたテレビドラマ『“青の時代”名曲ドラマシリーズ 荒井由実「ひこうき雲」』(NHK BSプレミアム)が3月24日に放映された。 時は1980年代後半。バブルを前に、世の中は見せかけともいえる華やいだ雰囲気が漂っていた。男女雇用機会均等法の施行によって、女も男並みにキャリアを積めるという希望が見えてきた時代でもあった。しかし、男も社会もそう簡単には変わらなかった。 このドラマでは、女どうしの友情と別れを背景に、ひとりの女子学生が自立しようともがきつつ、男社会に翻弄され、現実に裏切られた焦りや怒り、諦念、そして奮起を描いていた。50歳前後の女子は、懐かしくも切ない、あの頃の情趣を思い起こしたのではないだろうか。 ドラマのなかでは、象徴的な場面があった。女子大生の主人公が、威張り散らす父親にテレビをつけるよう言われ、渋々スイッチを入れた
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