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ブックマーク / kaikaji.hatenablog.com (160)

  • イリハム・トフティ氏の解放を求める署名運動 - 梶ピエールのブログ

    7月5日のウルムチの事件に関しては、その後日のメディアも積極的に独自の取材などを行っているが、実態については依然として未解明の点があまりに多い。 その中で、日のメディアではほとんど報じられてないが重要な動きがあった。現在中央民族大学教授であり、ウェブサイト「ウイグル・オンライン*1」の創設者であるイリハム・トフティ氏がウェブサイトで民族対立を煽る情報を流したという疑いで当局に身柄を拘束されたと伝えられており、それに対してかの「08憲章」の署名メンバーが中心となり、当局にイリハム氏の開放を求めるアクションを起こしている。 これについては、いつもながらsinpenzakkiさんの記事に詳しい。 http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/45070f936c9ae91c55d814726cbd2efc http://blog.goo.ne.jp/sinpenza

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  • 弱者が弱者を食い物にする - 梶ピエールのブログ

    ウルムチの事件に関する報道は今日も続いたが、テレビではやはり「報道ステーション」が頭一つ抜き出ているという印象を持った。たとえば、同じデモ行進をするウイグル人女性を写しても、NHKの報道では彼女らをあくまでも「群体」としてしか捉えていないのに対して、報ステのカメラは、できるだけ一人一人の「個人」の表情に焦点を当て、その「声」を拾い上げようとしていた。デモ隊と武装警察が対峙する緊張した状況の中でこのような取材をするには、かなり志が高くなければできないはずであり、大いに敬意を表したい。 さて、中国事情ブログ界(?)に彗星のごとく現れ、ハイペースで記事の更新を続けている「21世紀中国ニュース」さんが、7月5日の騒乱のきっかけになったとされる6月26日の広東省韶関での事件について、興味深い記事を書いている。 http://21chinanews.blog38.fc2.com/blog-entry-

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  • 解説しよう。 - 梶ピエールのブログ

    二回にわたって紹介した『財経』の記事について私なりに少し説明を加えてみよう。 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20090625 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20090627 この記事は地方政府が暴走気味の投資計画をかけ、そのための資金調達に奔走し始めていることに警鐘を鳴らした特集のまとめの文章である。なおこの『財経』という雑誌は2003年当時の上海周辺の土地バブルをめぐる地方政府と不動産会社の癒着を厳しく糾弾したほか、農村における土地収用と「失地農民」の問題や国有企業幹部のMBOを通じた利権の獲得などの問題についてもいち早く取り上げてきた実績があり、この手の批判的な報道については中国国内で最も信頼性の高い媒体といってよい。 危機後の中国の景気回復策とその効果については、中国政治が非民主的で権威主義的であり、意思決定が集権的でスピ

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  • 積極果敢な、あまりに積極果敢な - 梶ピエールのブログ

    いまや中華圏、いや東アジアで最も重要な経済誌と言ってよい、『財経』の一つ前の号が今日手元に届いたが、その中で「地方政府融資的狂歓」という特集記事が目に付いた。現在中国で起こっていうことがどういうことなのかを理解するのに格好のテキストだと思うので、とりあえず下手な論評を加えないでその一部を訳出することにしたい。細部で間違っているところがあるかもしれないが、その辺はご勘弁を。 地方政府:融資のお祭り騒ぎ 「金融危機」は一体どこへ行ったというのだ?今や、地方政府による融資のお祭り騒ぎが始まっている。どの地方政府も、長らく待ち望んだこの幸福な時間を徹底的に味わいつくそうとしている。 地方政府は「融資プラットフォーム(以下、プラットフォーム)」という手法を思いのままに駆使している。これは、「都市建設投資集団」という枠組みを用いて、地方政府が土地開発を大々的に行うものである。このようなプラットフォーム

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/06/28
    大変なことになっている?
  • 村上春樹と竹内好―「近代」の二重性をめぐって - 梶ピエールのブログ

    http://blog.tatsuru.com/2009/06/06_1907.phpより。 ムラカミ・ワールドは「コスモロジカルに邪悪なもの」の侵入を「センチネル」(歩哨)の役を任じる主人公たちがチームを組んでい止めるという神話的な話型を持っている。 『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『アフターダーク』、『かえるくん、東京を救う』・・・どれも、その基構造は変わらない。 「邪悪なもの」は物語ごとにさまざまな意匠(「やみくろ」や「ワタナベノボル」や「みみず」などなど)をまとって繰り返し登場する。 この神話構造については、エルサレム賞のスピーチで村上春樹自身が語った「壁と卵」の比喩を思い浮かべれば、理解に難くないはずである。 このスピーチでは、「邪悪なもの」とは「システム」と呼ばれた。 「システム」はもともとは「人間が作り出した

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/06/13
    某文芸誌は梶谷氏に原稿依頼したのだろうか?
  • 空白と恩寵―村上春樹『1Q84』を深読みする(たぶんネタバレなし) - 梶ピエールのブログ

    1Q84 BOOK 1 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を含むブログ (1265件) を見る 1Q84 BOOK 2 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行購入: 40人 クリック: 432回この商品を含むブログ (941件) を見る 作にはタイトルにも使われるオーウェルなどいくつもの文学からの断片が登場するし、ある意味では作品全体が『洪水はわが魂に及び』などの大江健三郎の小説を連想させなくもない。それらの作品を鍵に作を読み解いていこうとするのはおそらく間違っていない。 しかし、この小説を読みながら僕が最も強くイメージしたのは、シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』、特に以下のようなフレーズである。 「恩寵は充たすものである。だが、恩

    空白と恩寵―村上春樹『1Q84』を深読みする(たぶんネタバレなし) - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/06/03
    http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20080704/p2#c1215222782に記したのと同様の感想を抱いてしまったのは、たぶんまだぼくの読みが甘いからだと思う、しかし……。2巻ラストの青豆の行動の動機を深く考えると何か出てくるか?
  • 忌野清志郎と「公共性」に関する試論 - 梶ピエールのブログ

    批評家の吉隆明は、1980年代から忌野清志郎をしなやかな感性を持ったアーチストとして高く評価をしていたが、1988年に発売されたRCサクセションの反原発ソング「サマータイム・ブルース」(アルバム『COVERS』に収録)の歌詞を、個人発行していた雑誌『試行』誌上で紹介し、「聞きしにまさるハレンチな歌詞」であるとして厳しく批判した。 ここで、吉の反原発批判の是非はひとまず置いておき、なぜ、吉隆明は忌野の反原発ソングをこき下ろしたのか、を考えてみたい。このことにこだわることは、むしろ忌野の偉大さ、およびそのパフォーマンスが持つ意味を、改めて浮き彫りにすることになるはずだからである。 まず最初に、社会学などでよく使われるらしい、「生活世界」と「システム」という二分法が便利なので、これを援用して論じてみよう。 忌野清志郎は、初期のころから一方で「システムの介在なしに魂が直接触れあえる世界」を高

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  • セン・イースタリー論争(?)を読む(下) - 梶ピエールのブログ

    前回のエントリで取り上げた、センのNYRの論説に対しするイースタリーの「マオイズムへのノスタルジア」という批判はフェアなものではない。センの主張を評価するには、それが彼の従来からの「貧困」「飢餓」「飢饉」に関する独自の見解(権原アプローチ)に接合される形で展開されている、ということを理解しなければならない。 ただし、NYRの記事だけからは確かにその点はわかりにくい。そこで参考になるのが翻訳も出ている『貧困と飢饉』、およびその巻末に掲載されている1991年の講演「飢餓撲滅のための公共行動」であろう。 貧困と飢饉 作者: アマルティアセン,Amartya Sen,黒崎卓,山崎幸治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/03/22メディア: 単行購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (14件) を見る そこでセンは、飢餓・飢饉を「権原の失敗」として捉えるべきだ、という視

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  • セン・イースタリー論争(?)を読む(上) - 梶ピエールのブログ

    ちょっと前に、資主義経済についてのアマルティア・センの論説にウィリアム・イースタリーが噛み付くという出来事があった。どちらもはてな日記に日語訳が存在するので、関心のある方はまずそちらを参照いただきたい。いくつかの論点があるが、私の能力の及ぶ範囲で、とりあえず中国の医療保険制度をめぐる点について論じておきたい。 センの論説(原文 日語訳) イースタリーの批判(原文 日語訳) 問題とされているのは以下のセンの記述。 Before the economic reforms of that year, every Chinese citizen had guaranteed health care provided by the state or the cooperatives, even if at a rather basic level. When China removed it

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/04/17
    同意します。
  • 経済学的思考のすすめ - 梶ピエールのブログ

    一連の北朝鮮関連の報道については個人的に違和感を感じることばかりだが、中でもおかしいと思うのが、北朝鮮政権の一連の行動に関する「意図」については盛んに分析・憶測がなされる一方で、それに反応する日政府の「意図」についてはほとんど問題にされない、という点である。 ゲーム理論やその応用分野である制度分析をもちだすまでもなく、多くの人は「政府」が常に国民全体の利益を最大化するために公平な意思決定を行う、という前提がいかに怪しいものか、感覚として理解しているはずだ。政府は常にそれ自体の利害を追求して行動するし、そういった政府の私的利益の追求を防ぐための制度的な枠組みが不十分なもとでは、往々にして選択される政策のゆがみ、すなわち「政府の失敗」が生じる。これは北朝鮮の政府であろうがアメリカ政府であろうが変わらない。 現に、日においてもこと景気対策に関しては、麻生政権の「隠された意図」「私的利益」を指

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/04/13
    はてブにNGコメ・ユーザ機能って実装されてた? とりあえずxevraはNG指定だな。
  • 地に足をつけよう - 梶ピエールのブログ

    農民も土も水も悲惨な中国農業 (朝日新書) 作者: 高橋五郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/02/13メディア: 新書購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (7件) を見る これも草思社的なセンスの(しかし草思社ほどキレがない)タイトルだなあ。しかも朝日新書の中の一冊ときた。やれやれ。 しかし書の内容はまじめな農業経済研究者が、地道な現地調査をもとに書いた文字通り「地に足が着いた」もの。特に農薬漬けになっている状況を「人糞を熟成させずに生のまま肥料として使っているからだ」「農村に入った研究者はまず土を自分の手で触ってみるべきだ」といった指摘は農業の専門家の発言として傾聴に値する。 書内容については、基的に賛同するところと、ちょっとついていけないところの両方がある。賛同できるところは、「所有制」の大きな変化の中で、中国農村に生まれつつある新たな格差の

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  • ゆるいインド - 梶ピエールのブログ

    今月の半ば、調査のため1週間ほどインドを訪れていた。写真はチェンナイに近い、繊維産業の集積地にある輸出用アパレル工場のものである。インドの繊維産業は一般に、雇用保護を最優先にした労働政策のため企業側にとって設備投資のリスクが大きく、一般的に規模の経済が働かないような零細な業者が多いとされ、特に中国に比べた場合の生産性の低さが主流派の経済学からは指摘されてきた(たとえばこちら)。また、左派の側からは、綿花栽培における農薬使用、あるいは製糸工程でのワーカーの健康被害への対策の甘さといった劣悪な労働条件が批判にさらされてきた。 今回の調査でも確かに、そういう側面はあるということは感じた。 ただ、同時に、中国の工場にはない面白い点もいくつか発見した。たとえば、中国では考えられないくらい男性のワーカーが多いことだ。むさくるしいいい年をしたインド人のおっさんたちがミシンや服を折りたたむ仕事をしているの

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/03/28
    ゆるいとは言っても……ということですねわかります。
  • 買弁商人としての監査法人 - 梶ピエールのブログ

    中国貧困絶望工場 作者: アレクサンドラ・ハーニー,漆嶋稔出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/12/11メディア: 単行購入: 1人 クリック: 76回この商品を含むブログ (11件) を見る 原題”China Price”に対し『中国貧困絶望工場』という邦題はどうだろうか。China's Great Train を『チベット侵略鉄道』とするのもそうだが、このところの中国関連にはちょっと「草思社的センス」が目立つような気がする。いや別に、中国には絶望も貧困もない、とかチベットに対して共産党が行ったことは侵略ではない、などといいたいわけではない。まさに草思社がその末期に陥っていったように、一方ではとてもしっかりした作りが行われていながら、その一方で短期的に売れることだけを目的としたタイトルをつけざるを得ないという、日の出版業界の余裕のなさが気になるのだ。これは仲俣暁生さ

    買弁商人としての監査法人 - 梶ピエールのブログ
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/03/19
    "ソーシャル・コンプライアンスを手がける監査法人が雨後の筍のように生まれ、消費者からの批判に弱い多国籍企業の弱みに付け込んで利権をむさぼり、……労働の実態をより複雑に、より外部から見えにくいものに"
  • 確かにバラマキですが、それが何か? - 梶ピエールのブログ

    春節明けの中国が各地ですごいことになっているらしい。産経新聞の報道より。 【上海=河崎真澄】定額給付金問題で揺れる日を尻目に、中国浙江省の景勝地として知られる杭州市は、国内旅行客の呼び込みのために「消費券」の配布を発表するなど、あの手この手の給付金作戦を展開している。 杭州市は13日、総額約800万元(約1億700万円)分の消費券を近く、上海市内のショッピングセンターなどで通行人に無料配布する異例の作戦を明らかにした。杭州市内の飲店や商店、観光地などで使用できる100元(約1340円)分のクーポンだ。 杭州市は上海市内から高速道路で2時間ほどの距離にあり、中間層の多い上海から観光客を招き寄せる“呼び水”にする。上海以外でも江蘇省の都市部でクーポンのばらまきを検討している。 さらに杭州市では、市職員幹部を対象に給与の5〜10%を消費券で支給する構想や、市職員が語学などの能力を伸ばすための

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  • 人民元の変動をめぐって―データを見ろ― - 梶ピエールのブログ

    あけましておめでとうございます。新春早々無粋な話で失礼します。 前のエントリに対する批判的なコメントがあったため、それに応えるついでに、昨年5月以降におけるドル−元レートの日々の変動をあらわすグラフを作ってみた。 こうすると確かに、2005年7月にドルペッグ制が停止されて以来続いてきた緩やかな元の対ドル増価トレンドが、7月中旬に大きな転換点を迎えていることがわかる。そしてそれ以降は短期間の間には何度も元安局面が生じている。「政府の元安介入があるのではないか」とささやかれたのは12月の初頭であったが(赤い矢印の部分)、こうして中期的なトレンドを見てみると、実際のところ大騒ぎするような動きは何もなかったことがわかる。たまたま時期がポールソンの訪中に重なっていたところからいろいろな憶測を呼んだだけだったのだろう。日経済新聞をはじめ、世論をミスリードするようなニュースを流した新聞各紙には、飯田泰

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2009/01/04
    "「中国は政治の国だ」という先入観を捨てて基本的な経済データの動向をじっくり見ていけば、意外といろいろなことが整合性を持ってみえてくるものである。"
  • 08憲章について - 梶ピエールのブログ

    今のところ僕は何もフォローしていないけれど、とりあえず「思いつくまま」さんのブログをチェックしていれば必要な情報は入ってくると思うよ! 「憲章」の日語訳も早速アップされているよ! http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/597ba5ce0aa3d216cfc15f464f68cfd2

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2008/12/14
    状況が緊迫しすぎていて何が何だかわからない。
  • 広東省のシバキあげ主義 - 梶ピエールのブログ

    先日のエントリで 最後に、これはあまり指摘されていないことだが、10項目の経済対策をみていて気がついたのは、アメリカの景気落ち込みによって最も深刻な打撃を受けているはずの広東省を中心とした外資系の輸出企業に対する特別の配慮が、まったくといっていいほど盛り込まれていない点だ。これは、深センや東莞で今苦しんでいる、委託加工貿易かそれに近い形でのビジネスを行ってきた低付加価値の輸出企業に、苦しけりゃさっさと出て行ってくれ、と言っているに等しいように思える。 と書いたのだけれど、話はそう単純でもないようだ。以下、『聨合早報』の報道より。 即使饱受金融海啸袭击,广东省委省政府的立场一直相当坚定,继续执行产业提升政策,中小企业存亡、大批农民工失业等考量屈居其次。广东省委书记汪洋上周更高调批评倒闭的中小企业是“落后的生产力,被市场所淘汰”,他认为面对经济困难关键要有信心,政府不能挽救落后生产力。 可是,

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    shinichiroinaba 2008/11/27
    ※欄注目
  • 積極果敢な中国の政府と中央銀行 - 梶ピエールのブログ

    このたびの中国の4万億元の経済対策については、日のネット界ではなんといっても津上俊哉氏の分析が詳しいが、こちらの方でもいくつか重要だと思える点をメモしておきたい。まず強調しておくべきなのは、中央銀行が眠ったまま機能していないどこかの国とは異なり、今回の決定が大規模な財政出動と金融緩和のポリシー・ミックスである、ということがはっきりしている点だ。このことは温家宝首相が内需拡大策を打ち出してから間髪を入れず、周小川中国人民銀行行長が、年内の利下げも視野に入れた金融緩和によって財政的な刺激策をサポートするという姿勢を明確に打ち出していることからも明らかである。このような金融当局の積極姿勢を裏付けるように、11日には国債レポ市場における公開市場操作を通じて500億元規模という大規模な流動性供給が行われたと伝えられた。同時に、短期金融市場における流動性供給の手段として新たに入札型ターム物貸出(TA

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2008/11/13
    少なくともマクロレベルでいえば、バブル自体は悪くはない、というか必要悪だと思う。主たる副作用は格差拡大、それに伴う資源配分の歪み?
  • コルナイ・ヤーノシュ教授来日講演会 - 梶ピエールのブログ

    神奈川大学主催(12月6日) 一橋大学主催(12月9日) 僕は残念ながらどちらも参加は無理かなあ。誰か奇特な御仁が詳しい参加記を書いてくれることを期待しよう。

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    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2008/11/10
    いけません。
  • 中国経済の市場経済化と動学的非効率性(下) - 梶ピエールのブログ

    承前。 以下の議論は専門家の間で共有されているものでもなんでもなく、あくまでも私の思いつきの域を出ませんのでその点ご留意ください。また論旨におかしな点があればご指摘をお待ちします。 さて、地域間の資金移動が限定的なものである、すなわち「国内版ホームバイアス」の問題と「動学的非効率性」の問題がどのようにつながってくるのか。 ここで一応おさらいしておくと、動学的非効率性とは、分権的な経済において投資が飽和状態にあるとき、異時点間の資源配分に関して市場取引を通じてはパレート最適な配分が実現されず、計画者などが強制的に主体間の配分を行うことにより厚生を向上させる余地がある状態のことをさす。竹森では、実質成長率が実質投資収益率を上回っていることが動学的非効率性が成立する必要十分条件としてあげられているが、これは不確実性が存在したり、中国のように金利が規制されている場合には必ずしも当てはまらない。エ

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