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ブックマーク / engineer.fabcross.jp (4)

  • シリコン半導体に置き換わる新デバイスーー集積度の限界を超える「金属-空気トランジスタ」 - fabcross for エンジニア

    オーストラリアのRMIT大学の研究チームは、現在のシリコンベースのトランジスタに替わる新しいデバイスとして、電界放出型「金属-空気トランジスタ」を開発した。集積度の限界に近づきつつあるトランジスタ技術をあと20年は延ばせる可能性があり、研究成果は2018年11月16日付けの『Nano Letters』に掲載されている。 半導体の集積度には、2年ごとに倍増するという「ムーアの法則」がある。プロセスの微細化が進むにつれ、現在の技術は物理的な限界に近づいており、その終焉は2025年にやってくるとも言われている。 研究チームは、従来のシリコンベースの半導体ではなく、金属ベースの空気チャネルトランジスタ(ACT)を開発した。ソース電極とドレイン電極は平面構造で先端を尖らせ、向かい合うように対称的に配置。両者の間には35nm以下のエアギャップを設けて、空気チャネルとした。このギャップは空気中の電子の平

    シリコン半導体に置き換わる新デバイスーー集積度の限界を超える「金属-空気トランジスタ」 - fabcross for エンジニア
  • 100万度の太陽コロナに大接近――それでもNASAの太陽探査機が溶けない理由 - fabcross for エンジニア

    NASAの太陽探査機「Parker Solar Probe(パーカー・ソーラー・プローブ)」が、2018年8月に太陽に向けて打ち上げられる。温度100万度以上の太陽コロナ圏内に深く侵入して太陽に接近、観測する予定だが、そこには探査機を超高温によるメルトダウンから守る、革新的な技術が多く採用されている。 パーカー・ソーラー・プローブは太陽表面からわずか太陽直径の約4倍の距離まで近づき、100万度以上の環境中を飛行するが、研究チームは、まず温度と熱の違いを理解することが必要だと語る。温度は粒子の運動速度に対応するが、粒子が高速で運動しても、その数が非常に少なければ大きなエネルギーは伝達しない。コロナは極めて高温だが、宇宙はほとんど真空で、探査機に熱を伝達する粒子は極めて低密度だという。そのため、数100万度の空間を飛行しても、太陽に向いた熱遮蔽板の温度は最高1400℃にしかならない。 低いとは

  • 一般相対性理論、宇宙的なスケールでも正しいことを証明 - fabcross for エンジニア

    ポーツマス大学宇宙重力研究所のトーマス・コレット(Thomas Collett)博士の率いる天文学者のチームは、アインシュタインの一般相対性理論が遠方の銀河においても正しく適用できることの検証を行った。 現代宇宙論の「標準モデル」を説明するために使われているダークマターやダークエネルギーの存在は、一般相対性理論が宇宙論的スケールでの重力の正しい理論であるという前提に依存している。 ひとつの例として、銀河のように非常に大きな質量をもつ物体の近くでは時空が歪むため、背景にある銀河や恒星の像が弓上やリング状にみえる「重力レンズ」と呼ばれる現象が観測される。この歪みの量から重力レンズを起こしている銀河の質量が計算できるが、重力レンズ効果から計算した質量と、X線測定によって見積られた質量を比較すると大きな差があり、これはダークマターによる質量が関係していると考えられている。 コレット博士のチームは、

  • ピサの斜塔が500年間倒れなかった理由が明らかに - fabcross for エンジニア

    ローマ第三大学(Università degli studi Roma Tre)のCamillo Nuti教授率いる16人の科学者から成る研究チームは、ピサの斜塔(Torre di Pisa)が500年間倒れなかった理由を解明した。 ピサの斜塔の建設は1173年に始まり、1173年~1178年、1272年~1278年、1360年~1372年の3つの工期を経て完成した。第1期工事後には傾きはじめたため、修正を試みながら建設されたが修正できなかったため、最上階部のみ鉛直に建てられている。 傾斜の原因は地盤の不等沈下だが、驚くべきことに、ピサの斜塔は第1期工事の完了後に、1322年、1846年、1853年、1871年とマグニチュード4以上の地震にたびたび見舞われていながら倒壊していない。特に1846年8月14日の地震はマグニチュード5.7という激しさにもかかわらずだ。 ピサの斜塔はなぜ今まで倒れ

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