この「ろんだん」に掲載した8月31日付の「米保守派の意見とアメリカの深層」で次のように書いておいた。 https://jinf.jp/feedback/archives/16906 《6月26日、米最高裁が、同性婚を新たに憲法上の権利と認め、すべての州に認定を義務づける判決を下した。9人の判事中、5人が賛成、4人が反対の1票差であった。寛容が不寛容に勝利、という図式で報じるメディアが多かったが、もちろん事はさほど単純ではない。……同日、声明を出したマイク・リー上院議員(共和)は、「今や焦点は、重大な良心の権利をいかに守るかにある。結婚とは一人の男性と一人の女性の結合だと信じる人々が連邦政府に不当に扱われてはならない」と主張する。つまり、同性愛者への寛容を錦の御旗として、世俗原理主義者たちが伝統的保守派を圧迫するのを許してはならない、寛容は双方向でなければならないということだ。》 9月3日、