IoTデバイスは、長期間にわたって電池交換などをせずに使える方がよい。そこでPsiKickが開発している、受信する電波そのものを電源する超低消費電力の無線技術に注目したい。 連載目次 このところIoTネタが続いているが勘弁していただきたい。IoTでも金になるのは「集めた後のデータを使ってどうビジネスするかだ」ということは分かっているつもりだが、今回の題材もハードウェア、それも見掛け上、かなり地味な電源と無線という分野である。しかし、この筋はもくろみ通りにできたのならばインパクトの大きさはかなりなものがあるとみた。 以前からIoTデバイスの電源と通信の重要性については指摘してきたつもりだ(頭脳放談:第173回 IoTで気になること、それは電源と通信の関係)。2016年の半導体関連の学会「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference)」