研究開発→設計→製造/組立→流通→販売…という製造業のバリューチェーンを考えるとき、良いものを作れば売れるという発想の中では、最初の研究開発フェーズの価値は相対的に高い。また製品が値引きされることなく、うまく宣伝して売り抜けることができれば、当然利ザヤは稼げる。後工程の販売フェーズの付加価値も高くなる。 これに対して、標準化し、シンプルに効率よく作業を行うことで規模の経済性を追及し得る組立や流通のフェーズは、付加価値も下がってくる。 つまり両端のプロセスは相対的に付加価値が高く、中間に位置するプロセスの付加価値は低い。いわゆる「スマイルカーブ」を描いている。 しかし、現在のデジタル化時代では状況がかなり変わってきており、だんだん「笑えなく」なっている。販売、さらにはその先にあるサービスと呼ばれるプロセスの付加価値が大きく高まって、スマイルカーブが「ひきつった感じ」になってきているのだ。要は