ビルや工場内などで、メッシュ状で大規模なネットワークを簡単に構築できる新規格の「ブルートゥース・メッシュ」 クラウドやIoT(モノのインターネット)の足回りとなる無線ネットワークの一つとして、近距離無線通信規格「ブルートゥース」の存在感が増しそうだ。ブルートゥースはスマートフォンなどの個人利用が中心だったが、“多対多”のデバイス通信ができる新機能「ブルートゥース・メッシュ」が追加され、ビルや工場などの産業分野への展開が期待される。雲の上の戦いが激化する中、頻発する現場データをクラウドにつなぐ地上戦も熱気を帯びている。 「ブルートゥースはスマホをはじめ、通信機能を備えた身近なデバイスのほとんどすべてに対応し、どの基本ソフト(OS)でも動き、どこからでも使える」。標準化団体であるブルートゥースSIG(米ワシントン州)のロリー・リー上級マネージャーは利点を強調する。 多様なデバイスをクラウドやI