米国ラスベガスで開催されたCES 2019では、居間やキッチン、寝室といった住宅のさまざまな場所における活動シーンごとに、生活をより便利で快適にすることをアピールしたスマートホーム関連の展示が数多く見られた。中でも、サブ会場であるSands Expo & Convention Centerの2階は、スマートホームやヘルスケア関連の製品やサービスを出店する企業のブースがフロアの大部分を占めていた。そのほとんどが、よりよい使い勝手を実現するためにネットワークを利用してさまざまな付加価値を提供するいわゆるIoT製品を展示していた。 現在はBluetoothやZigBee、Wi-Fiといった通信機能を搭載したIoT製品向けモジュールが安価で手に入るため、ネットワークにつながるハードウエア自体を開発する難易度は、以前に比べて格段に低い。ところが、こうした機器をクラウドコンピューティング環境やスマート