村松 まずは市場を大きくしていかないといけないので、ロボティクスの領域を拡大していこうと思います。それに向けた武器の1つが、コンベヤーモジュールの「LCM-X」です。 今、デジタル化といわれていますが、搬送というのは意外とアナログな部分が残っていて、工程としても管理しにくい。そこにロボットを導入することでフルデジタル化して、ライン全体を1つの大きなロボットシステムとして考えましょうという提案です。具体的には、ラインとラインをつなぐ工場内搬送なども狙っています。 もう1つは、AIです。AIについては、非常にシンプルに考えています。まずプログラムレス化、次にティーチングレス化、そしてティーチングの一部ともいえますが調整レス化。これをひたすら追求します。 我々のロボットは組み立て系が得意でして、組み立て系だと物を取って別の場所に置く「ピック・アンド・プレース」という作業が発生します。このピック・