【カイロ支局】AFP通信によると、リビアの元最高指導者カダフィ氏を殺害したのは自分だと証言する反カダフィ派兵士の映像が21日、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で流れた。 この兵士は、東部ベンガジ出身の部隊を離脱し、西部ミスラタの兵士に加わってカダフィ派拠点シルテ攻撃に参加したという。その際、「路上で子どもや女性と歩いているカダフィ氏に出くわした」と話している。 兵士はカダフィ氏から拳銃を取り上げ、平手打ちを加えた。カダフィ氏は「おまえは息子、私は父のようなものだ」と話しかけてきたという。 兵士は、カダフィ氏をベンガジに連行したかったが、他の兵士がミスラタに連れて行くと主張して譲らなかったため、カダフィ氏をその場で射殺してしまうことを決意。「2発の銃弾を脇の下と頭に撃ち込んだ」と話している。カダフィ氏は「すぐには死なず、死ぬまでには30分ほどかかった」とも述べている。