「音楽は土台が大事」 渡辺貞夫 次世代のリズム教育に注力 - MSN産経ニュース日本を代表するジャズ・サックス奏者、渡辺貞夫（７６）が、次世代のためのリズム教育に取り組んでいる。第一線で活躍するミュージシャンとして多忙な日々を送りながら、すでにリズム教育活動は１５年目を迎えた。今年７月には文化庁から文化の豊かさや素晴らしさを広める文化広報大使の指名も受けた“世界のナベサダ”は、「続けることに意味がある」と語る。 渡辺がリズム教育を始めたのは平成７年から。「ブラジルのカーニバルのような、みんなでワッと歌ってリズムにひたる一体感みたいなものが、日本でもほしいと思った」という。まずは自らの出身地、栃木県の中学生を対象に、太鼓を使ってリズムを覚え込ませるリズム教育を始めた。そのうちに熊本や東京など全国各地に広がった。 「最初は恥ずかしがっている子がたくさんいる。泣き出しちゃったり、目を合わせない子もいます。なんで泣くのかはわからないんだけれど」と苦笑する。 ところが２回目の練
