現代アートから印象派まで、多彩な展覧会を開催してきたサントリーミュージアム「天保山」(大阪市港区)が26日閉館する。来館者数が減少し、運営費もかさんだため、サントリーホールディングスは閉館を決め、今年度末には大阪市に建物を寄贈する。ただ、大阪市立近代美術館の建設計画やコスト面の問題などから、建物が美術館として活用され続ける可能性は少なそうだ。 ベイエリア、安藤忠雄の設計 「トリスを飲んでハワイへ行こう!」キャンペーンで最初のウイスキーブームをつくり、30年近くも減り続けてきたウイスキー人気を「ハイボール」で復活させたサントリー。現在、同ミュージアムで開催されている“最後の”展覧会「ポスター天国 サントリーコレクション展」で紹介されている500点からは、商品の価値をいかに消費者に訴求するかを考え続けてきたサントリーの強い思いが伝わってくる。 同ミュージアムのコレクション2万点はすべて大阪市