寂しいだけでセックスをする女がいる。 人間なんて寂しがってのたうちまわる生き物だし、セックスする生き物なんだから、寂しいだけでセックスする女の子がいたって不思議でもなんでもない。そりゃあもう新宿東口なんかに行くとたくさんいる。寂しさが全身から溢れ出してたり、多層の鎧で慎重に覆われそのそれぞれの鎧で男を選択透過しようとしていたり、そういう表出の仕方はいろいろだけど…。結局のところ、彼女たちは周りの人間との適切な距離感を調節することができないのだ。その機能がぶっ壊れている。そして結果的にはいつも内側から溢れ出る寂しさゆえに男を近づけすぎて、おちんちんを挿入されることになる。 万能感を得たいがためにセックスする男がいる。 彼は、端的に言うと、常に自分の力を確信していたい。万能感なんてふつうの社会生活においては無用の長物だということを彼は理解していない。もしくは理解はしていても納得ができない。それ