修復工事が完了し内部が公開された銀閣寺=12日午前、京都市左京区、代表撮影修復工事が完了した銀閣寺=12日午前、京都市左京区、高橋一徳撮影 禅宗的思想が反映された簡素な風情が特徴とされる世界遺産・慈照寺(銀閣寺、京都市左京区)の国宝・観音殿(銀閣)で、創建当時、上層部の軒周りに帯状の模様や花柄の極彩色が施されていたことが分かった。約2年がかりで進められていた大規模修復工事で判明した。寺院の外観に極彩色があるのは当時としても珍しいという。また、現在の下層部分の間取りも当時と異なっていたという。 銀閣寺は約530年前、室町幕府の8代将軍・足利義政が別荘としてつくった。宝形造り2層の楼閣建築で、書院造りの下層・心空殿と仏殿風の上層・潮音閣からなる。 府文化財保護課によると、建材などの寸法を測っていたところ、軒下に模様が残っているのを確認。さらに、柱の補強のために下層・心空殿の壁をはずすと、