この4月、「外国人の家事労働者を特区で受け入れる」ことが閣議決定され、今国会で通る見込みだ。その目的は「働く女性の支援」のためだという。外国から家事労働者を迎えれば、働く女性が増えるって本当だろうか? 確かに海外に事例はある。欧米、中東、そしてアジアでは香港、シンガポール、台湾などで、数多くの外国人家事労働者が働いていることが知られている。はたして日本でも、女性が働くなら、家事・育児は外国人にお願いするのが当たり前という時代がくるのだろうか。家事育児の助っ人が得られれば、生活はどう変わるのか。アジアでの受け入れ先進国・香港で、共働きの日本人家庭を取材した。3回シリーズの最終回は、家事をアウトソーシングする意識を考えたい。 「家事も育児もヘルパーさんにお任せなんて、ラクでいいわね」 香港に住む日本人女性は、何度こうした言葉を投げかけられたことか。そのため、日本に帰ると「ヘルパーさんに月曜から