知的障害者向けの特別支援学校高等部の分教室や分校などを同じ敷地内に設置する公立高校が、2012年度までに少なくとも18府県の55校に増える見通しであることが、朝日新聞の調査でわかった。09年度の10府県28校からほぼ倍増する。少子化の影響で急増する高校の空き教室を活用して特別支援学校の生徒を受け入れる。障害のある子とない子がともに学ぶ「ノーマライゼーション」に近づこうとする狙いだ。 朝日新聞が全国47都道府県の教育委員会に、当面の設置計画を取材した。09年度、公立高校内に特別支援学校の分教室、分校を設置しているのは9府県。滋賀県は高校と同じ敷地内に特別支援学校そのものを開設している。これらの中には12年度までに設置数を増やす府県があるほか、新潟、三重、京都、徳島、沖縄の5府県が10年度、高知県が11年度、兵庫、福岡の両県が12年度に初めて設置する予定だ。 特別支援学校は、07年の改正学