宗教家が100万円で販売した「ご神体」。上面に自分のDNA情報を入力したとされる電子チップがはってある 「病気が治る」と称し、自分のDNA情報を添付したとする「ご神体」という置物を販売して得た所得を申告しなかったとして、金沢市の宗教家の男性(62)が金沢国税局から約10億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。重加算税を含む追徴税額は約5億3千万円に上るという。非課税となる宗教法人の所得を装ったと認定されたとみられる。 宗教家らによれば、「ご神体」は高さ約30センチ、幅約10センチの柱状のクリスタル製。04年に製作し、1体あたり100万円で国内や香港、シンガポールなど海外の信者らに計約1100体を販売した。 宗教家を身近に感じられるようにと信者たちが考案。宗教家の口の中の粘液から解析したDNA情報を電子チップに入力し、接着剤で「ご神体」の上面にはり付けたという。1体あたりの原価は