日本学術会議の新会員候補6人の任命拒否問題を巡って「菅義偉首相の教養レベルが図らずも露見した」などとした自身の発言について、川勝平太静岡県知事は16日、「学歴差別のように取られたのは本当に残念。申し訳なく思う」と述べ、発言を撤回して陳謝した。県議会最大会派の自民改革会議から抗議文を受け取った後、報道陣に語った。 知事は菅首相が任命を拒否したという認識は誤りで、首相の学歴の把握も不正確だったとし「事実認識が間違っていた部分は撤回する」と述べた。一方、任命拒否の理由は説明されていないと指摘し、問題があるとの考えを改めて示した。 知事は7日の定例記者会見で「菅首相の教養レベルが図らずも露見した。学問をされた人ではない。単位を取るために大学を出た」などと発言した。12日も報道陣に「訂正する必要は全くない」と強調し「(菅首相の)経歴を見ると、学問を本当に大切にしてきたという形跡が見られない」と述べた