FRBが年内にテーパリングを開始するという観測で市場が動揺している。先週のS&P500は0.59%下落。あおりを食らった日経平均は3.44%も下落した。 コロナで悪化した経済を立て直すため、米国のFRBを始めとした世界の中央銀行は、金利の引き下げや国債の購入といった金融緩和によって市場にじゃぶじゃぶお金を供給してきた。 これによってワクチン接種で先行する欧米を中心に景気は急速に回復したが、住宅価格の高騰などインフレが発生。金融緩和の弊害が目立ってきた。 冷え切った風呂を適温にするためガンガン薪をくべていたら熱くなりすぎたようなものだ。 今後、FRBはテーパリング(国債・住宅社債の買い入れ量の縮小)→利上げの順で金融引き締め政策を行うと予想されている。 風呂の例で言えば、テーパリングは薪の量を減らすこと。利上げは湯もみをして冷ますような政策だ。 株式相場はFRBの支援でコロナショックから急ピ