ブックマーク / kotoba-imi.net (4)

  • 「古式ゆかしく」の誤用・意味 『古式豊かに』ではない?

    □ 意味…伝統的なやり方にのっとった様子で。 伝統的な言い方が「古式ゆかしく(こしきゆかしく)」で、「古式豊かに(こしきゆたかに)」という使い方は誤用とされています しかし、一部の辞書(新明解国語辞典・第7版など)では「古式豊かに」の用例を許容しているので、今後正しい言い方として認められるようになるかもしれません。 また、「古式床しく」の「床」は当て字です。 文化庁が行った世論調査(平成22年度)で「古くからのやり方にのっとった様子で」を表す言い方を質問したところ、「古式ゆかしく」という言い方を選んだ人の割合が67.3%、「古式豊かに」を選んだ人の割合が15.2%という結果がでました。 「古式ゆかしく」を使った例文

  • 「檄を飛ばす」の誤用『激励する』という意味ではない

    「檄を飛ばす」の正しい意味 ○ 自分の主張を人々に伝えて同意を求めること。また、そうすることで決起を促すこと。 「檄を飛ばす」の正しい意味は「自分の主張を人々に伝えて同意を求める。また、そうすることで決起を促す」ですから、「激励する」という意味で使うのは誤用です。 「檄を飛ばす」の「檄」は、「激励」の「激」とは別の字なので混同しないようにして下さい。 平成29年度に文化庁が実施した世論調査では、正しい意味を選んだ人が22.1%、誤った意味を答えた人が67.4%でした。 現状は誤用する人の方が多数派なので、場合によっては類語に置き換えようにしましょう。 「檄を飛ばす」の使い方・例文 「檄を飛ばす」は、2つの条件「自分の考えや主張を広く伝える」「そうすることで同意を求めたり決起を促したりする」に当てはまる場合に用います。 例文 ■部活の顧問は初めて行ったミーティングの際、指導方針が伝わるように

  • 「天地神明に誓って」の誤用・意味 『天地天命に誓って』ではない

    □ 意味…全ての神々に誓って。天地の神々に誓って。 来の言い方が「天地神明(てんちしんめい)」なので、「天地天命(てんちてんめい)」という使い方は誤用です。 「天地天命に誓う」は意味をなさない言葉です。それに「神明」を「神命」と誤って書かないように注意しましょう。 「天地神明」の意味は、「全ての神々。天と地の神々」です。 この語は弁明や釈明をする際に、「全ての神々に誓っているので、自分の言っている事に嘘偽りはない」というような意味合いで使われます。 「天地神明に誓って」の形の他には、「天地神明にかけて」の形でも使われます。 また、文化庁が実施した国語に関する世論調査(平成30)年度では、正しい言い方を選んだ人の割合が32.1%、誤った言い方を選んだ人の割合が53.7%でした。誤答率が全ての年代で50%を超えており、正答率は16~19歳が目立って低く13.6%しかありませんでした(20代・

  • 「足をすくわれる」の誤用『足下をすくわれる』ではない?

    □ 「足をすくわれる」の意味…隙をつかれて、失敗・敗北に導かれる。 来の言い方とされる「足をすくわれる」は多くの辞書に記載されていますが、誤った言い方とされる「足元をすくわれる」は一部の辞書にしか記載されていません。 「掬う(すくう)」の意味は、「下から持ち上げるようにして払う」です。誤用であると主張する人たちは、「『足下』は足の周辺のことなので、地面や空間をすくうことはできない」という理屈を根拠にしています。 しかし三省堂国語辞典の編集委員の飯間浩明さんは、「『足下』には足先・足の下部という意味があるため、『足下をすくう』ことは可能」との見解を示しています。1947年には戯曲「廃墟(三好十郎)」で「足下をすくう」が使われており、「足をすくう」が使われ始めたのも同時期です。 三省堂国語辞典などの一部の辞書には「足下をすくう」が載っているので、今後他の辞書にも記載されるようになるかもしれま

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