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  • 風を見た日 (創作短編小説) 3/4 - 森の奥へ

    ※今回の創作「風を見た日」は原稿用紙換算で30枚くらい、文字数だけを数えると1万1千字ほどです。1記事あたりの分量としては多い気がしますので、区切りが良いよさそうなところで分けて、4回連載という形で掲載することにしました。分割することで、読みづらくなることがあるかと思いますが、よろしくお願いします。 今回は第三回目です。 第一回目です。 第二回目です。 風を見た日(第3回) 引っ越しの作業にやってきたのは、三人組の若い男たちだった。一人が指示を出し、手際よく仕事が進められていった。部屋の養生を終え、荷物が運ばれ始めた。咲子の荷物を詰めた段ボール箱には、「実家へ」と書いている。それらを先に咲子の実家に運び、それを済ませてから私の引っ越し先の街へ向かう予定になっていた。 彼女の荷物をすべて両親に返し、仏壇の彼女にお線香をあげ、それを区切りにする、そう決めていた。 三十一回目からはもういいよ。

    風を見た日 (創作短編小説) 3/4 - 森の奥へ
  • 土鍋で釜飯を炊く。かなわなかった父とのサシ飲み。 - 森の奥へ

    「釜飯」という言葉の響きに、郷愁と欲がいやおうなく誘われます。 もともと、炊き込みご飯や混ぜご飯が好きなのです。 カレーや炒飯、お茶漬けも好きです。 生卵を落としてみたり、ふりかけや海苔をかけてみたり、味のついたご飯ならなんでもいいのかもしれません。 そもそもご飯が好きなのです。 なかでも炊き込みご飯が大好きです。 その大好きな炊き込みご飯が陶製の容器に詰められ、しかもお行儀よく蓋をして出てきます。 容器が金属製の小さなお釜であったってかまいません。 超小型風呂釜みたいなお釜と、下駄をひっくり返したような木製の分厚い蓋の組み合わせは、五右衛門風呂のようです。 蓋を開けると、暖かい湯気に包まれた出汁のほのかな香りがあふれ出てきます。 そういえば、亡くなった父は炊き込みご飯にお酢を垂らしてべていました。 アルコールをほとんど飲まなかった父ですが、日酒からさらに発酵が進んだお酢は好物でした

    土鍋で釜飯を炊く。かなわなかった父とのサシ飲み。 - 森の奥へ
    shinrinsen
    shinrinsen 2017/06/21
    お焦げは大切。おいしそうですね。
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