新卒で営業に配属された同期20名のなかで、会社や業種を変えながら今でも営業職を続けているのは、ななななんと僕だけである。営業を辞めてしまった彼らから「孤高」「誰もいない風景を見ている」というやや取っ付きにくいリスペクトをされてもいいような気がしてならないが、実際は「え、まだ営業やってるの?」「よくやっていられるなあ」「常識的に考えてヤバいだろ」と呆れられている。きっつー。 25年間新規開発営業を続けているのは、どこかおかしい人間らしい。今でも、新卒当時のスタイルで営業をしていると誤解されているようだ。「足で稼げ」という精神論めいた指示のもと電話をかけまくり、飛び込み営業を繰り返し、名刺をゲットする毎日。アホか。そんなスタイルを25年続けられるはずがない。3年が限界。倒れるよ。僕はラッキーだった。30才手前のいくつかの人との出会いで「営業でいちばん大事なのは、営業テクニックではなく、売れる仕