『発達障害を仕事に活かす(朝日新書)』(星野仁彦/朝日新聞出版) 本書『発達障害を仕事に活かす(朝日新書)』(星野仁彦/朝日新聞出版)のタイトルにもある「発達障害」という言葉をどこかで耳にしたことがある、という人も少なくないのではないだろうか。 発達障害はいくつかのタイプに分類される。自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれ、これらは生まれつき脳の一部の機能に障害があるとされている。 その一般的な特徴としては、「対人関係が苦手」「過剰なこだわり癖」「空気が読めない(周囲を困らせる)」「仕事・家事の段取りが苦手」等々が挙げられるが、いくつかのタイプの発達障害を併発、個人差が大きいという特徴もあるようだ。 しかし、総じて「障害」と呼ばれるために「だから治らないのだろう」とか、「社会に適応しづらいに違いない」と思うかもしれないが、本書はそんな