起訴取り消し、1130万円補償へ 「無罪受けるべき理由」―東京地裁 2021年12月09日11時18分 記者会見する「大川原化工機」の大川原正明社長=8月2日、東京都千代田区 生物兵器製造に転用可能な噴霧乾燥機を不正輸出したとして外為法違反罪などで起訴され、その後起訴を取り消された化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の大川原正明社長(72)らによる刑事補償請求で、東京地裁が長期の勾留に対し計1130万円の支払いを決定したことが9日、同社長らの代理人弁護士への取材で分かった。 遺族、警視庁に「許さない」 会社元顧問、勾留中に体調悪化―起訴取り消し国賠訴訟初弁論 決定は7日付。平出喜一裁判長は「起訴事実が審理されれば、無罪判決を受けるべき十分な理由がある」と判断したという。 大川原社長と元役員の島田順司さん(68)は昨年3月に警視庁に逮捕され、起訴後も勾留が継続。今年2月に保釈されるまで