新型NSXコンセプトが最高にクールなのは、電気自動車よろしく無音でスルスルと走り出すところだ。 映像をご覧になってお分かりの通り、どこからみてもスーパーカー。なのに爆音とは無縁どころか無音で走り出すそのギャップの大きさが、たまらなくカッコ良いと思えたし、このクルマの最も未来的なところだと感じる。しかも、アクセルを強く踏み込まなければ、それこそ日常で使う速度域までEV走行し続ける。 ホンダの新型NSXのプロトタイプに、ついに触れることができた。僕は先代NSXを2台乗り継いだ元オーナーだけに、余計に感慨深かった。それまで1991年から15年に渡って作り続けられてきた“日本のスーパーカー”は、2005年に苦渋の決断でいちどその歴史に幕を閉じた経緯がある。それから10年を経て、ついに新型が佇んでいるのを目の前にすると、最近何かとイマイチなホンダを忘れても良いようにすら思えてくるほどだ。 しかし新型