性犯罪の被害者の個人情報や公表が禁じられている裁判員の候補者の名簿が、インターネット上の掲示板で、多くの人が閲覧できる状態になっていたことが分かりました。 どうしてこのようなことが起きてしまったのか、社会部の北田敦士記者が解説します。 何が起きたのか 個人情報が掲載されていたのは、インターネット上でさまざまな情報をやり取りできる掲示板というサービスです。 婦女暴行事件の裁判員裁判で、被告の弁護を担当した弁護士2人が業務上の情報交換のために利用していました。 この中には、事件の被害者の女性の名前や携帯電話の番号も記載されていました。 「検察官から弁護士かぎりということで教えてもらいました」という記載もあり、弁護士が被害者と示談の交渉を進めるために検察から連絡先を聞いたものとみられます。 さらに、この事件の裁判で呼び出し状が送られた裁判員の候補者の名前が書かれた名簿も掲載されていました