プールで泳いでいる最中に尿意を催したものの、トイレに行くのが面倒で水の中でそのまま…なんて経験、誰しも1度くらいはあるのでは。数年前には、アメリカの水泳選手マイケル・フェルプスが「オリンピアンもプールでおしっこする」なんて発言をして話題になったが、実はこの行為、かなり健康面で危険を伴うことが判明した。 中国農業大学と米パデュー大学の研究チームがおこなった調査によると、尿に含まれる成分とプールの塩素が合わさると、スイマーの呼吸器などに影響を及ぼす化学物質が発生する可能性がわかったそう。実験では、中国のスイミングプールから採取した水と、汗や尿を真似てつくった化学成分を混ぜ合わせ、そこへ塩素を投入。すると、人間の尿や汗に含まれる化学物質(主に尿酸)が塩素に反応し、その副産物として塩化シアンができることが明らかに。塩化シアンは化学兵器として用いられる血液剤の一種で、吸入することで肺や心臓などさまざ