鉄路と道路の両方で走行できる車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」。県南部を走る阿佐東線(海陽町―高知県東洋町)への導入を目指し、徳島、高知両県や沿線自治体でつくる阿佐東線連絡協議会がPRに奮闘している。住民の機運を高めるため、昨年7月にJR北海道から試作車両を借り、試乗体験や展示を実施。今年1月までの予定だったが、好評で3月まで期間を延長し、さらに延ばした。DMVが導入されれば世界で初めて。実現までの“レール”をひた走っている。 3月24日は、阿佐東線を運営する第三セクター・阿佐海岸鉄道が沿線で開いた自然体験ツアーに合わせて、試乗体験があった。東洋町の甲浦駅から海陽町宍喰浦の竹ケ島までの約4キロを10分余りかけて走り、各地から集まった家族連れら19人が乗り心地を堪能した。 車両内は一見、マイクロバスと変わらない。座席は17席。ディーゼルエンジンで、燃料は軽油。走行中、「ガタガタ」と