福岡の運送会社、250回も 代償は「浮かせた額の3倍」 高速道路の上り線と下り線を走る2台のトラックの運転手が途中のサービスエリア(SA)などで落ち合い、それぞれの自動料金収受システム(ETC)カードを交換する手口で、福岡市の運送会社が1年余りで約250回不正通行を繰り返していた。会社は経営環境の悪化が理由と釈明したが代償は高く、不正に浮かせた額の3倍の約687万円を支払う羽目になった。国土交通省は「不正通行は確実に発覚する」と警告する。【宮崎隆、平塚雄太】 この会社は福岡市東区に本店登記し、福岡県から宮崎県や鹿児島県方面にトレーラートラックでコンテナを輸送していた。