「訂正、遅きに失したのでは」 従軍慰安婦問題への対応をめぐり、朝日新聞が改めて批判の矢面に立たされている。ジャーナリストの池上彰氏が連載するコラム「新聞ななめ読み」の掲載をいったん見合わせたためだ。 池上氏はコラムで朝日による慰安婦報道検証を取り上げたものの、当初予定通りに掲載してもらえなかったため、連載打ち切りを申し出たという。社内外から批判の声が広がるなか、朝日は4日付朝刊で読者に謝罪すると同時にコラム掲載に踏み切った。 コラムの見出しは「訂正、遅きに失したのでは」。池上氏は朝日の慰安婦報道検証について「せっかく勇気を奮って訂正したのでしょうに、お詫びがなければ、試みは台無しです」と一刀両断している。 コラムを読み、個人的には「池上氏は実質的にパブリックエディターの機能を担っていたんだな」と思った。これまでにも当コラムで何度か触れてきたように、パブリックエディターは米ニューヨーク・タイ