「失われた20年」と言われてから既に何年も経っているのだけど、この20年間、都市環境は決して静止していたわけではない。それどころか、この20年間で都市環境は劇的に変化している。そのベンチマークとなる場所は日本中の至るところにあるのだけど、今回の記事では「オタクの聖地」とも呼ばれている東京都台東区の「秋葉原」にスポットを当ててみる。 でも、その前に、ありきたりの「秋葉原論」ではつまらないのでw、都市に関する理論を一つ紹介しておこう。ドイツの都市学者のヴァルター・クリスタラーが作った「中心地理論」である。これは大学で都市工学か建築学を専攻していれば教わる、比較的オーソドックスな理論である。ま、簡単に言えば、「レア(希少)なものほど都心に集まる」という現象を示す理論である。 例えば、最近、明治大学の駿河台キャンパスの「リバティタワー」(1998年竣工)に象徴されるような高層ビル型の“都心”に立つ
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