海外の株式や国債に投資する「投資信託」を買ったのに、海外に投資していることを知らない人が6割――。調査会社の金融リテラシー研究所が調べたところ、こんな結果が出た。損が出るかもしれないことをよく理解せずに買っている人がいるようだ。 20〜60代の男女1320人にアンケートしたところ、投信を買ったことがある人が半数。このうち、主に海外の株式や債券に投資し、もうけの一部を受け取る「毎月分配型」は40.9%だった。この人たちの49.3%が「海外に投資していない」、13.3%が「海外に投資しているか分からない」と答えるなど投資先を正確に知らなかった。 毎月分配型は海外に投資している投信が多く、純資産残高が約30兆円になるなど人気が高い。だが、ブラジルの株式に投資していて現地通貨レアルが円に対して安くなれば、投資したお金が円換算で目減りするなど、為替変動で損が出るおそれがある。 同研究所の岡田正