早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、共産党が苦境を脱せずにいる。党勢回復の起爆剤として期待する野党共闘の再構築は見通せず、財政基盤を支えてきた機関紙の部数減少にも直面する。通常国会の前半に火を噴いた党員除名問題も尾を引いている。 「なかなか難しい状況にあるが、再構築する選挙にしていきたい」。志位和夫委員長は12日、東京都内の日本外国特派員協会で質問に応じ、野党共闘についてこう述べた。 共産は令和元年参院選や3年衆院選で他の野党と候補者調整を行ったが、立憲民主党の泉健太代表は次期衆院選での選挙協力を否定する。共産は12日、新たに選挙区で30人を擁立すると発表。共産関係者は「候補者調整をしないということは、自由に擁立してもいいということだ」と野党第一党を牽制しつつ、視界不良の野党共闘に「こんな事は初めてだ」と語った。 機関紙『しんぶん赤旗』は「発行の危機」(小池晃書記局長)を迎えている。
![苦悩続く共産 赤旗部数減少、野党共闘視界不良](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d40bea0a64bada30eefd1c6ad8afe89f88029312/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2F7a9Qi2VgcqyyVNHKCgUociWSst4%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%283521x1966%3A3531x1976%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FIK27ORKVB5NP7AJUQNA4WZ7CWU.jpg)